カラーマスターバッチを合わせる際の注意点
カラーマスターバッチのメーカーは、カラーマスターバッチのカラーマッチングに関して、中国の一部の工場ではコンピューターによるカラーマッチングを採用していますが、ほとんどの工場は経験に頼って配合を決定していることをお伝えしたいと思います。以下に色合わせの注意点を簡単に説明します。
(1) 着色プラスチックの基本的な特性を理解するには、まず着色プラスチック自体の色を理解する必要があります。メーカーやブランドの違いなどにより、同じ品種でも黄ばみが発生する場合があるため、色合わせの際にはそれを取り除く必要があります。さらに、プラスチックには紫外線吸収剤や酸化防止剤などの添加剤が含まれていることが多く、これらが顔料と反応して製品の変色を引き起こす可能性があります。 (これについては第 6 章で紹介します)。
(2) 顔料の性能はプラスチックの加工温度によって異なりますので、顔料を選択する際には耐熱性に注意する必要があります。そうでないと、高温で顔料が分解して変色してしまいます。
(3) 表1-図3は、一般的に使用されるプラスチックの製造および成形時の条件と、着色剤の要件を示しています。
(4) カラーデザインの手順
① 着色プラスチックサンプルから基準着色材料を見つける (テンプレート) 既知の比率で、類似した色のサンプルを基準材料として識別します。
② 基準材と調色見本との色や濃淡等の差異や類似点をよく比較し、基準材を用いて調色見本に含まれる調色を大まかに決定します。
③ 提案された計算式に従い、登録が完了するまで調色実験を行う。
調色精度を確保するため、調色作業は晴天または太陽の下で実施し、目の疲れによる誤差を避けるため連続観察は避けてください。
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